連休いかがお過ごしですか?
今日は、お仕事の方もおられることでしょうが・・。
さて、我が下呂でも、フジの花が咲き始めました。
近年、山に咲くフジたちが目につくようになりましたね。
年中ほぼ同じ姿(実は子細に見れば季節ごとに変化しているのですが・・)の人工林も、この季節フジに彩られているところが多々見られますね。

季節感、見た目からいえば、好ましいようにも思えるのですが、これって、様々な問題の表徴ですよね。
特に、人工林は、木材を育てるという本来まず大切にしてきた視点からすれば、ツルが幹に絡まるということは、阻害要因以外の何者でもありません。まあ、ツルが絡まることによってぼこぼこになった幹をデザインとして珍重するのであれば別ですが・・。
つまり、人工林管理のエネルギーが低下した結果が「フジの花盛り」な人工林でしょう。
また、天然生2次林(思い切って「雑木林」と表現しちゃいましょうか・・)でも、かつては、ツルを採取して生活道具として使っていたのでしょうから、ここまで野山にフジがはびこる(チョット負な表現ですが)ことはなかったのではないでしょうか?
もろもろ考えると、お気楽に「フジの花きれいだなぁ」なんて言ってて良いかなぁ?なんて思うわけです。
えいやっと思考をかえて、「癒しの景観づくり」と称して、フジをはじめとした花や紅葉が楽しめるツル植物を身近な森に置いておくのも、現代的な意味での「里山づくり」と位置づけることもできるとは思いますが・・。
フジの花を愛でながら、花に集まるクマバチの「ブ〜ン」という羽音に眠りを誘われながら、思い悩む春の一日です。
by やまんじ